STAFF 社員紹介

2019年学卒 工学部材料開発工学科 / 2019年入社
品質管理部 試験課

1. 仕事内容について

私は商用品の試験をメインで担う試験課に所属しています。試験課と聞くと「ルーティン分析」とイメージされる方が多いと思います。しかし,私が現在担当している「新規商用品プロジェクト」業務では、十全化学で新規商用品を製造・分析する能力があることを事前に検証し、確実に製造や品質を評価できるよう準備をしています。
実際の業務は、「①各分析法のバリデーションの実施,②計画書・報告書の作成,③技術移転分析、④確立した試験手順等の書類作成,⑤委託元である製薬メーカーとの連絡・会議,⑥QCメンバーのスケジュール・進捗の管理」などです。
プロジェクト業務は他部署とも連携する必要があり,スケジュール調整から試験・条件検討・評価考察など,協力して進めています。

2. 仕事のやりがい

私がこれまでの仕事で最もやりがいを感じたのは,委託元から技術移転を受ける分析法にて、委託元と同等の結果を得られるよう、試行錯誤したことです。当初、分析法を開発した委託元と機器のメーカーが違うことと自社で初めて導入する機器のため、目的とする検出感度が得られませんでした。そこで、委託元と機器メーカーにも相談しながら「パラメーター設定→分析検証→考察」を繰り返し実施することで、最終的には最適な条件を設定することができました。報告書を完成させ,技術移転分析が終了したときには、大きな達成感が得られました。

3. 職場の雰囲気

試験課には若い年齢のメンバーが多いため,気軽に先輩方に話しかけやすい雰囲気です。1人で作業しているときでも,周りには頼りになる先輩方がいるため,わからないことや不安な点はいつでも質問できます。また所属するグループに関係なく,先輩方から声をかけていただくことも多く,誰にでも質問できたり,見守っていただいたりと,安心感があります。

4. 将来チャレンジしたいことは?

現在はこれから商用品になる分析技術移転に携わっています。品質管理部では分析法自体を開発しているグループもあります。
現在は与えられた分析法の妥当性確認や改良が中心ですが,将来的にはゼロから新しい分析法を生み出す分析法開発にチャレンジしたいと考えています。そのためにもさらに最新のレギュレーションや分析機器に対する知識等を深めていきたいと思います。

5. 休日の過ごし方

休日はランチやお菓子などをテイクアウトして,友達といろいろ食べ比べをしたり,家でゆっくり映画を観たりして過ごしています。
勤務予定によっては平日がお休みになることもあり,平日限定のランチなどを食べに行けるので少し嬉しいです。
休日にゆっくり休んで好きな時間を過ごすことで,次の日からお仕事をまた頑張ろう!と元気になれます。

6. 入社を検討されている方へのメッセージ

品質管理部では微量不純物等を検出できる質量分析計等の多種多様な分析機器を取り扱い,製造される医薬品の品質確保に努めています。また,試験業務だけではなく,書類作成のデスクワークや,トラブルが起きた際の検証と考察力なども必要となってきます。様々なスキルが必要ですが,すべて入社してから教育していただけるので,経験の有無に関係なく,挑戦してみる気持ちが大切です。今まで学んだスキルを活かしたい方・新しいことにチャレンジして技術を身に着けたい方,ぜひ一緒に働きましょう!

6. ある一日のスケジュール例

-8:30出社

スケジュールやメールの確認

8:30~8:45朝礼・グループミーティング

その日の業務計画をグループリーダーに報告します。

8:45-9:00分析-準備

分析で使用する器具(メスフラスコ等)や試薬の準備

9:00-11:30分析-調製

分析法バリデーションで必要な、秤量・調製操作を行います。希釈操作を含む調製作業が複雑なため,ミスのないように工夫しています。

11:30-12:00機器の立ち上げ

分析で使用する機器を立ち上げます。

12:00-13:00昼食

13:00-14:00トライアル分析、分析本番

使用機器の状態を確認し,分析が適正に行えるか確認し、分析をスタートします。

14:00-16:30文書作成・委託元とのやり取り

報告書や分析SOPの書類作成,委託元からのメールを確認し返信します。
委託元からの要求などがあれば試験結果を見直し,考察・報告します。

16:30-17:00グループミーティング、片付け

その日の業務結果をグループリーダーに報告します。

17:00退社