皆さん初めまして、今年春に入社した研究開発部CMC開発グループの小泉です。

4月に入社してからあっという間に半年が経ち、10月からついに正社員となりました。正社員として認められた喜びとともに、正社員としての自覚を持ち、気を引き締めて業務に取り組む思いでいます。

私は4月から研究開発部にて、初めの約3ヶ月間は製造法開発を目的としたルートスカウティング業務に携わり、現在は、開発後期の申請用データ取得の業務に携わっています。

ルートスカウティングの業務では、現行製造ルートで挙げられた課題解決に向けてルートの見極めをし、新たなプロセス構築に取り組んでいました。医薬品製造のプロセス構築には収率の改善や短工程化なども重要でありますが、製造コスト削減や副生成物及び不純物の管理、安全性上懸念のある操作を回避するなど、さまざまな点を考慮する必要があります。私は、この業務を通して、品質制御するための単離ポイントの設定や再現性のある反応条件の設定が重要であることを学びました。また、プロセス構築において、現場設備の知識なども必要であると感じたので、今後予定されている現場研修で実際の製造現場での作業等を学び、プロセス構築に必要な知識や技術を習得していきたいです。

申請用データ取得の業務では、医薬品製造プロセスにおいて、品質に影響を及ぼす可能性のある重要なパラメータ(温度や試薬当量、操作時間など)を見極めるプロセスリスクアセスメントを行っています。委託元との協議で設計した検討水準をもとに、指図通りに実験をして数多くのデータを取得し、その結果をもとに品質をコントロールするためのパラメータを設定するという内容です。リスク評価を行う有用なデータを取得するため、自動合成装置EasyMaxを使用した正確な実験技術が必要となり、非常に重要な業務であると感じました。また、大学時代は生成物ができることに満足していましたが、医薬品製造プロセスでは、ごく微量の不純物の挙動を把握し、管理することが必要であることを学びました。

この半年間の業務を通して、有機化学の知識、技術だけでなく、幅広い知識が必要であると感じています。幅広い業務を通じて、多くの知識や技術を習得し、1日でも早く一人前の研究者、プロセスケミストになれるよう、日々努力していきたいです。

話は変わりますが、先日、スニーカーを購入しました。スニーカーマニア程ではありませんが、私は大のスニーカー好きであり、流行りの人気なモデルや日本では入手困難なモデルなど数多くのスニーカーを持っています。掲載した写真のスニーカーは欲しかった一足であり、色は非常に悩みましたが、シンプルな白色をチョイスしました。このようなご時世ということもあり、旅行や買い物など行きづらい世の中ではありますが、このスニーカーを履いて出かける日が待ち遠しいです。

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