みなさん初めまして、研究開発部CMC開発グループ新入社員の向です。私が入社して、早ふた月が経過しようとしています。私は4月初旬に新入社員導入研修として、社会人としてのマナーや各部署の役割について学んだ後、配属先である研究開発部での業務内容やルールについて学びました。そして現在は、開発後期ステージのラボ検討業務に携わっています。

医薬品の製造プロセスでは、目的の化合物だけでなく、ごく微量の不純物の挙動を把握し、管理することが重要です。現在私は、製造過程でごく微量生成する不純物の構造を決定するため、微量不純物の単離および別途合成を行っています。単離した不純物の化学純度が十分でない場合、構造決定が困難となるため、一定以上の純度を有していることが求められます。製品の品質を維持するために重要な業務であるという意識を持って、身を引き締めて業務を行っています。
また、この2か月の業務を通して、製品の品質を維持しながらラボでの合成実験から工場での製造へとスケールアップするためには、有機化学の知識だけでなく、化学工学などの幅広い知識が必要であることが分かりました。漫然と業務をこなすのではなく、業務で得られた実験結果を裏付けられるような理論的な知識を身に着け、体系的に学んでいきたいと思っています。

話は変わりますが、先日、富山県出身の同期と共に、旬であるタケノコを掘りに行ってきました。採れたてのタケノコはアクも少なく、初心者の私でもおいしく料理することができました。(写真は王道のタケノコご飯です。)たくさん採れたので、休日にはタケノコを使ったアレンジレシピを検討しています。

図