皆さん、初めまして。今年春に入社した研究開発部CMC開発グループの茂住です。

入社してからもうすぐ半年を迎えます。私は4月に研究開発部に配属となり、導入研修を終えた後、開発後期テーマの製造プロセス検討業務に携わっています。
6月までは、基本的な実験技術について学びながら、プロセスの最終段階まで残存する類縁物質の同定と合成を行いました。
7月からは、自動合成装置(Easy Max)を用いて、各工程の操作パラメータ(温度、試薬当量、時間等)を変動させた実験を行っています。この検討では、操作パラメータを変動させた場合に、不純物が増減しないか、操作性が変わったりしないか、などを注意深く観察し、結果を報告書として取りまとめることが求められます。一つ一つの実験を再現性よく正確に行い、実際の実験操作を正確に記録するだけでなく、実験で起こった事象について正しく考察することを意識して、日々の業務に取り組んでいます。
この半年間の業務を通して、大学の研究との大きな違いとして、⑴納期やスケジュールを意識することの大切さ、⑵プロセスに潜む問題点を確実に抽出するために、実験中の変化や違和感を注意深く観察することの重要性、⑶主生成物だけでなく、微量の不純物についても目を光らせる必要があること、などを実感しました。
実機製造を想定した堅牢なプロセスを構築するためには、まだまだ有機化学の知識や技術、考察力を磨く必要があると感じています。一日も早く一人前の研究者になれるよう、今後も精進していきたいと思います。

話は変わりますが、私はスイーツを食べることが趣味で、日々の楽しみにしています。カロリーと糖質との闘いとは思いつつも、小さな楽しみで毎日が少し幸せになります。また明日頑張ろうと前向きな気持ちに切り替え、仕事を頑張る励みとしています。

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